ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが今季4度目のリーグ優勝を果たしたことで、「史上最高の選手は誰か?」というテーマが再び議論されている。ジェームズとマイケル・ジョーダンが度々比較されるなか、元NBA選手のリチャード・ジェファーソンは、ジェームズのこれまでの功績はもっと評価されて然るべきだと主張した。 NBAで17年間にわたってプレイし、2015-16シーズンからの2年間はクリーブランド・キャバリアーズでジェームズと共闘したジェファーソン。『SiriusXM NBA Radio』に出演した際、ジェームズとジョーダンのファイナル出場回数に着目し、ジェームズは過小評価されているとした。 「これを言うべきかどうかは分からない。ただ、マイケル・ジョーダンがファイナルに6回しか出場していないことを、なぜ誰も気にしないのだろうか。ブロン(ジェームズの愛称)がジョーダンより上、あるいはジョーダンがブロンより上とか、そんなことを言うつもりはない。だけど、ブロンのファイナルでの戦績について話すとき、僕たちはジョーダンが6回しかファイナルに出場していないという事実には全く触れないんだ」 ジェームズが17年のキャリアで10回ファイナルに出場しているのに対し、ジョーダンは15年で6回出場。優勝回数はジョーダンの方が2回多いが、ファイナルへの出場率はジェームズ(.588)がジョーダン(.400)を上回っている。しかし、ジェームズに関しては、ファイナルで敗れた事実が必要以上に強調されているとジェファーソンは指摘した。 「ブロンは10回ファイナルの舞台に立っている。しかも、初めてチームをそこに導いたのは22歳の時だった。当時、彼はジェイソン・キッド、ビンス・カーターという2人の殿堂入り選手と僕がいたネッツを倒した。そして、おそらく3人が殿堂入りするであろうピストンズも撃破し、そしてトニー(パーカー)、マヌ(ジノビリ)、ポップ(グレッグ・ポポビッチ)、ティム・ダンカンと殿堂入りする4人が揃うスパーズに敗れた。そうなった時、僕らは彼のことを、『ファイナルで負けた選手』として扱ってしまうんだ」