フェニックス・サンズはプレイオフ1回戦でミネソタ・ティンバーウルブズにスウィープ負け(4連敗)を喫し、今シーズンが終了した。ケビン・デュラントにとってはサンズ移籍後初のフルシーズンも無念の敗退となったが、それでも、サンズのジェームズ・ジョーンズGM(ゼネラルマネージャー)は35歳のエースを生かせている自負があるようだ。『アリゾナ・リパブリック』のデュアン・ランキン記者が伝えた。 レギュラーシーズン49勝33敗でウェストの第6シードを獲得したサンズは、第3シードのウルブズ(56勝26敗)とプレイオフ1回戦で対戦。デビン・ブッカーがシリーズ平均27.5得点、デュラントが平均26.8得点、ブラッドリー・ビールが平均16.5得点を挙げたが、純粋なポイントガードがいない影響もあり、アンソニー・エドワーズやカール・アンソニー・タウンズらバランスの取れた陣容を擁するウルブズに4連敗と完敗を喫した。 そのなかで、サンズのジョーンズGMはデュラントを最大限に生かせたかと尋ねられ、オクラホマシティ・サンダー、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ブルックリン・ネッツとこれまで所属してきたチームに比べて、フィットさせられているとの自負を覗かせた。 「ケビン・デュラントを最大限に生かす方法を考え続けることは、我々にとって常にフォーカスすべきことだ。まだ(彼が所属した)どのチームも最大限生かすことができていない。それができていれば、ロースター全体を最大限生かすことができるからね。我々はよりいいチームだ。でも、それは問題ではない。ケビン(デュラント)は今年、オフェンスで驚異的なシーズンを送ったと思う。同じページに辿り着けなかっただけだ」 『statmuse.com』によれば、デュラントの今季の「Player Efficiency Rating(プレイヤーエフィシェンシーレーティング/出場時間、得点、リバウンド、アシストなど様々な個人スタッツを基に計算される選手の活躍度)は21.1.これはウォリアーズ時代の27.6(2016-17シーズン)、25.9(17-18シーズン)、24.2(18-19シーズン)に比べて低いが、ジョーンズGMは「ケビンに尋ねたら、ケビンは試合を楽しんでいると言うだろう」と話す。 「彼が最高レベルでプレイしている時は、チームを本当にいい状態にしてくれるし、我々は無敵に近い。でも、他の偉大なプレイヤー同様、我々が素晴らしいと思っても、ケビンは十分ではないと思っている。それがケビンが殿堂入りに相応しい所以だ」 サンズはブッカーが2027-28シーズンまで、ビールが26-27シーズンまで、デュラントが25-26シーズンまで高額契約が残っている。大型補強はできないなかで、デュラントらを中心にどのようなチーム作りを進めるのか、ジョーンズGMの手腕が問われる。