バックス、ヤニス・アデトクンボとの契約延長が合意に至らなくてもトレードはしない意向

ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、来シーズン終了後に完全FA(フリーエージェント)となる。トレードやFA移籍の憶測が過熱するなか、バックスはいかなる状況でもトレードは考えていないようだ。『ESPN』のティム・ボンテンプス記者が伝えている。 アデトクンボはNBA7年目の今季、平均29.5得点、13.6リバウンド、5.6アシストを記録してチームをリーグ最高勝率に導き、史上12人目となる2年連続MVPを受賞。最優秀守備選手賞も手にし、個人としては自己最高のシーズンを送った。 一方で、カンファレンス準決勝でマイアミ・ヒートに敗れ、クリス・ミドルトンやエリック・ブレドッソーらとの陣容ではNBAファイナル進出は難しいとの見方もある。アデトクンボ自身は、シーズン終了決定後に退団の噂を「それはあり得ない」と否定していたが、去就に関する報道は絶えず飛び交っている。 ボンテンプス記者は、フリーエージェントの動向を予測する記事で、アデトクンボを「誰もが欲しがるスーパースター」と評して最上位に格付け。「スーパーマックス額の契約延長にサイン」「2021年のフリーエージェントまで決断を延期」と2つのオプションを提示している。 バックスはアデトクンボに対し、5年総額2億2100万ドル(約233億円)と推定される、全30チームで最高の条件を提示する権利を持つ。ただ、仮に契約延長が合意に至らなくても、シーズン中にトレードするつもりはないという。 「情報筋によれば、アデトクンボが契約延長を見送っても、バックスはトレードでの放出を検討しないと強調。代わりにロスターを改善して、来年チームに留まるべき理由を示す」 来シーズン終了までの向こう1年間は、アデトクンボに残留を決意させる戦力を整えることがバックスのミッションとなりそうだ。

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