ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソンは、プレイオフで快進撃を見せるチームの“ハート&ソウル”として君臨している。目覚ましい活躍を受け、『FOX Sports』のアナリストであるニック・ライト氏はデビン・ブッカー(フェニックス・サンズ)やデイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)を超えたと見立てている。 NBA6年目を迎えた27歳のブランソンは今季、77試合に出場してリーグ4位の平均28.7得点、6.7アシスト、3ポイント成功率40.1%をマーク。初のオールスター出場を果たし、シーズンMVP投票でも5位に入った。 ニックスはプレイオフ1回戦でフィラデルフィア・76ersをシリーズ4勝2敗で破り、インディアナ・ペイサーズとのカンファレンス準決勝へ。そのなかで、ブランソンはプレイオフ1回戦第4戦からカンファレンス準決勝第1戦まで4試合連続で40得点以上。これはジェリー・ウェスト、バーナード・キング、マイケル・ジョーダンに次ぐ史上4人目の快挙で、カンファレンス準決勝第2戦でも右足を痛めながらコートに戻り、29得点を挙げて130-121の勝利に導いた。 アナリストのニック・ライト氏は『FOX Sports 1』の番組『First Things First』で「今年、平均29得点、そしてプレイオフでの歴史的な快進撃だ。彼は5試合スパンで200得点した10人のうちの1人。みんなスーパースターだ。ジェイレン・ブランソンはデビン・ブッカーとデイム(デイミアン・リラード)よりも優れていると思う」と語った。 27歳のブッカーは今季平均27.1得点、自己ベストの6.9アシストを記録し、オールスターにも計4回出場している。33歳のリラードもバックスに移籍した今季は平均24.3得点とやや成績を落としたが、それでもリーグ屈指のスコアラーとして知られる攻撃的ガードだ。それでも、ブランソンが2人よりも上だとライト氏は確信しているようだ。 「ジェイレン・ブランソンがニックス史上、最も偉大なニック(ニックスの選手)だとは言わないまでも、フランチャイズで最も偉大な選手の1人として語り継がれることになると思う。彼がニックスのためにカルチャーの基盤を作るからこそ、誰もが勝利を望むんだ」 ニックスがペイサーズを破ってカンファレンス決勝に進出するとなれば、さらにブランソン評は高まることになりそうだ。