今季フェニックス・サンズはレギュラーシーズンで49勝を挙げたものの、プレイオフ1回戦ではミネソタ・ティンバーウルブズにスウィープ負けを喫した。ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールを抱えるサンズが、オフにどのような動きをするのか注目されるなか、『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者はこのビッグ3をキープすると見ているようだ。 「リーグの人々は『サンズは解体すべきだろう』と言っている。でもサンズはそう言っていないし、言わないだろう。サンズは3人のスター選手を全員キープすると思う。来シーズンはより良くなるよう、ロスターやシステムなどいくつか調整するだろう」 今季のプレイオフでは、スター選手だけでなくロスターの層の厚さやロールプレイヤーの重要性が示されたと『NBC Sports』は報じている。オクラホマシティ・サンダーはシューターを抱えているため、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーにディフェンスを集中させるのが難しくなっている。ミネソタ・ティンバーウルブズも、アンソニー・エドワーズとカール・アンソニー・タウンズというコアだけでなく、優れたディフェンダーや身体能力を備えた選手が揃っている。二コラ・ヨキッチとジャマール・マレー以外の選手の活躍も光るデンバー・ナゲッツや、リーグ1位の64勝を挙げたボストン・セルティックスも層の厚さは一級品だ。 サンズはデュラント、ブッカー、ビールが揃って健康を維持できればさらに戦績を向上させる可能性はあるものの、選手層は決して厚いとは言えない。しかし、3人の契約は来季合計で1億5060万ドルと巨額で、その他の選手を含めるとラグジュアリータックスを軽々と超えてしまうと見られている。そうするとセカンドエプロンを超えてミッドレベル例外条項が適用されず、トレードを行うにも様々な制限がかかるため補強の自由度は格段に下がってしまう。ドラフト1巡目指名権も今後6年間なく、新戦力の確保に難儀してしまいそうだ。 サンズの命運を握るビッグ3は、そうした不安要素を吹き飛ばす結果を来季残せるか。