メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントは3年目の今季、リーグ9位の平均27.4得点、5.7リバウンド、6.7アシスト、1.2スティールを記録し、フランチャイズ史上ベストタイの56勝26敗での第2シード獲得に大きく貢献した。プレイオフでもチームを牽引するなか、殿堂入りセンターのシャキール・オニールが、22歳の若武者を称賛している。 2019年ドラフト全体2位指名のモラントは、怪我がちのドラフト1位ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)を差し置き、スターダムをまっしぐらだ。特に得点力アップは目覚ましく、日本時間2月27日(現地26日)のシカゴ・ブルズ戦で46得点、続く3月1日(同2月28日)のサンアントニオ・スパーズ戦で52得点とキャリアハイ&球団最多得点記録を連日更新した。 ミネソタ・ティンバーウルブズとのプレイオフ1回戦でも3試合で平均23.7得点、7.7リバウンド、9.3アシスト、1.3スティール、1.0ブロックをマークし、シリーズ2勝1敗とチームを優勢に導いているモラント。数々の名プレイヤーと共闘してきたシャックは、レギュラー出演する米テレビ局『TNT』の『NBA on TNT』で改めてモラントを称えている 「俺は、『これぞ!』という能力を備えた3人の素晴らしいガードとプレイする機会があった。最初の1人がペニー・ハーダウェイだ。ルーキーイヤーから彼は完璧だった。そして、コービー・ブライアントは『俺はコート上でベストプレイヤーだ。誰がいようが関係ない』という雰囲気を醸し出していた。そして、マイアミに行ってプレイしたD-Wade(ドゥエイン・ウェイド)だ。モラントには彼らと同じ素養がある。彼は自分がコート上でベストの男だと理解している。自分が素晴らしいプレイヤーだと自負して戦っているんだ」 とりわけ、モラントにコービーの姿を重ねているようで、シャックは「コービーを彷彿させるね。いずれ自分が史上最高の選手になると考えているだろう」と続けている。 モラントはまだ22歳。その無限の可能性に期待は高まるばかりだ。