今オフ、ゴールデンステイト・ウォリアーズからサンアントニオ・スパーズへ移籍したクリス・ポールが入団会見を行なった。来季でキャリア20年目を迎える大ベテランは、「プレイして、チームに貢献する機会を何よりも愛している」と語っている。 今回ポールはスパーズと1年契約を結んだ。自宅のあるロサンゼルス近辺のチームでプレイする選択肢もあったなかサンアントニオへやって来たのは、何よりもまだバスケットボールをプレイしたいという情熱があるからだ。 「僕は家族をとても愛している。家族と離れることになるけれど、家族は僕がプレイしたいということを誰よりも理解している。とにかくプレイしたいんだ。家族には、自分が今ここにいることを感謝しているんだ」 スパーズは昨季22勝60敗と下位に低迷したものの、ビクター・ウェンバンヤマをはじめ有望な若手が揃っている。そしてチームを率いるのは、リーグ屈指の名将グレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)だ。ポールはポポビッチHCについて、「もちろん何年も前からリスペクトしていた。彼のバスケットボールIQだけでなく、人として、競争者として、彼のすべてを尊敬している」と絶賛している。 多くのファンが期待するのは、昨季の新人王ビクター・ウェンバンヤマとのプレイだ。ポール自身もウェンバンヤマとの共闘を楽しみにしているようで、3チーム間のトレードでサクラメント・キングスからスパーズに入団することになったハリソン・バーンズと、ウェンバンヤマが日々成長していく姿を見るのが待ち切れないと話していたようだ。 ウェンバンヤマにとって経験豊富なポールやバーンズから学ぶことは多いだろう。一方でポールも若手から学ぼうとしている。 「(オクラホマシティ・サンダーでは)リーグ2年目のシェイ・ギルジャス・アレクサンダーと一緒にプレイする機会を得て、彼から学ぶことができた。(フェニックス・サンズでも)デビン・ブッカーやミケル・ブリッジスなど彼ら全員から学ぶチャンスを得た。僕が知っていることや彼らが知りたいことをシェアしたいし、僕が彼らから何を学べるかも楽しみなんだ」