今オフ最も注目された移籍のひとつが、ポール・ジョージのフィラデルフィア・76ers行きだ。4年2億1200万ドルという大型契約で7年ぶりにイーストに戻って来たジョージだが、当初はロサンゼルス・クリッパーズへの残留を望んでいたという。自身のポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』で明かした。 「ロサンゼルスを離れたくはなかった。地元のLAでキャリアを終えたいと思っていたし、LAで優勝するために全力を尽くしたかった。ここLAにコミットすることが目標だったんだ。でも、最初にオファーされた条件は失礼だと思った。これはビジネスだから、相手を悪く思っていないし、愛情も失っていないけど、最初のオファーは2年6000万ドルだった。それはクレイジーだ。だからサインしないって感じだったよ」 クリッパーズは新たなCBAの制約のもと、ジェームズ・ハーデン(後に2年7000万ドルで再契約)やジョージの引き留めを模索したものの、ジョージとの交渉については「隔たりが大きかった」と後に認めている。 ジョージによると、最初にオファーを受けたのは昨年10月だったという。ジョージとチームメイトのカワイ・レナードは4年2億2100万ドルの延長契約を結ぶ可能性があったものの、レナードは1月上旬に3年1憶5000万ドルでの延長契約に合意。MAX契約より低い条件を呑んだのは、ジョージとハーデンを引き留めたいという希望があったからとレナードは説明していた。 その後ジョージはクリッパーズと交渉を重ねたものの、微々たる額しか上乗せされず。レナードと同条件にトレード拒否権をつけるか、トレード拒否権がつかない場合は4年2億1200万ドルを望んだが、合意には至らなかった。 こうした過程があって移籍となったジョージだが、自分が望む条件を手にしたレナードとはフィラデルフィアに発つ前に会話し、「自分のために最善を尽くせ」とエールをもらったと明かしている。