ボストン・セルティックスは11月10日(日本時間11日)、フランチャイズOBであり、殿堂入り選手でもあるトム・ハインソーンが86歳で亡くなったことを発表した。 ハインソーンは1956年にテリトリアル・ピック(地域優先指名)でセルティックスに指名され、9年間のNBAキャリアで通算通算1万2194得点、5749リバウンドを記録。1957年に新人王受賞、オールスター出場6回など、1959~65年までの7連覇を含む優勝8回に中心選手として貢献した。 1965年に現役引退し、3年後の69年から指導者の道へ。78年までヘッドコーチとして指揮を執ったセルティックスでは74年、76年にリーグ優勝に導いた。通算427勝(263敗)は、同じくレジェンドであるレッド・アワーバック(795勝)に次ぐフランチャイズ2位の好記録。1986年に選手として、2015年にコーチとして殿堂入りを果たしている。 その後はコメンテーターやスタジオアナリストとしても活躍していたハインソーン。名門の歴史を築いた功労者に対し、セルティックスは球団公式サイトに声明を掲載している。 「トミー・ハインソーンなしでボストン・セルティックスを想像するのは難しい。トミーの存在を感じられなかったセルティックスファンの世代はいない。彼は17回の優勝すべてに携わっている唯一の人物で、極めて特別なレガシーだ」 「これは非常に辛い喪失だ。トミーは究極のセルティックだった。過去18年間、我々オーナーグループはトミーのアドバイスと洞察力に大きく依存していた。レッド・アワーバック、ビル・ラッセル、そしてセルティックスがいかにして王朝を築いたのか、幾多のストーリーに楽しませてもらってきた。彼の存在は永遠に記憶されるだろう」