インディアナ・ペイサーズは今オフにネイト・ビョルクレン新HC(ヘッドコーチ)を迎えた一方で、主力のビクター・オラディポとマイルズ・ターナーがトレードを要望していると報じられている。そのなかで、ペイサーズを追う番記者は、24歳のドマンタス・サボニスこそ“希望の星”だと主張している。 2019-20シーズンのペイサーズは、エースのオラディポが右足大腿四頭筋腱断裂の影響でわずか19試合の出場にとどまったが、TJ・ウォーレンが稼ぎ頭(平均19.8得点)、マルコム・ブログドンが司令塔(平均16.5得点、7.1アシスト)、サボニスがインサイドの万能戦士として奮闘。特に、サボニスは平均18.5得点、12.4リバウンド、5.0アシストと主要3部門で自己ベストを更新し、NBA4年目にしてオールスター初出場も果たした。 2020-21シーズン終了後に契約満了となるオラディポのトレードが噂されるなかで、ペイサーズ番を務めるアダム・フリードマン記者が、自身のポッドキャスト『Locked On Pacers』でサボニスこそチームでベストプレイヤーだと説いた。 「ドマンタス・サボニスは3ポイントシュートを磨かないといけないのは明らかだ。私は、サボニスが27~28歳で全盛期を迎えるまで、毎年成長していくと確信している。希望的観測かもしれないが、現時点でペイサーズのベストプレイヤーだと思う。彼はリーグトップ20に入れる可能性を秘めた最高のペイサーだ」 サボニスは昨季の3ポイント成功率が25.4%(67本中17本成功)で、キャリア通算でも32.1%(280本中90本成功)とロングシュートは改善の余地がある。ただ、サポーティングキャストを揃えれば、さらに大きな成長曲線を描けるはずだとフリードマン記者は持論を展開している。 「今後の3シーズンで、彼はベスト15~20の選手になると思う。なぜなら1試合平均22得点、12リバウンド、7アシストする力を持っている。才能に満ち溢れ、すべてをこなせる。ただ、彼の周りには4人のガードか、4人のシューターを置く必要がある。そうすれば、彼は本当の意味で開花するだろう」 オラディポ中心か、サボニス中心の戦術に移行か、はたまたそれ以外の選手か。ビョルクレン新HCの下で進めるチーム作りに注目が集まる。