NBA理事会とNBPA(NBA選手会)は11月5日(日本時間6日)にそれぞれミーティングを行い、2020-21シーズンを12月22日(同23日)に開幕させ、72試合に短縮(通常は82試合)することで合意に達する見込みだという。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者とザック・ロウ記者が連名で報じた。 新型コロナウイルスの影響で4か月以上リーグが中断し、シーズン終了が大きくずれ込んだことで、アダム・シルバーNBAコミッショナーも当初は来年1月以降の開幕を示唆していた。しかし、NBA側はレギュラーシーズンを72試合とし、2021年7月に開催予定の東京五輪前にスケジュールを完結できる12月22日開幕とすることで、5~10億ドル(約520~1040億円)の収益アップを見込んでいるという。 一方で、NBAファイナルに出場したロサンゼルス・レイカーズやマイアミ・ヒートはオフ期間が約2か月しかなくなるため、選手たちは来年1月18日(同19日)の開幕を希望。開幕日を巡って主張が対立し、当初は10月30日(同31日)だった交渉期限を1週間延ばし、11月6日(同7日)に設定することで合意していた。 そのなかで、選手会は5日に選手代表の投票を行う予定で、クリスマス前の開幕で合意に進んでいるという。4日(同5日)には電話会議も行われており、今後2年間のサラリー・エスクロー(リーグが収益予測を下回った場合に選手の年棒から差し引かれる金額)を18%に設定する議論も進行。こちらも合意が見込まれているが、リーグ側と選手側はそのパーセンテージを巡って依然として交渉中としている。 新シーズンの日程を決めるには、NBAとNBPAが労使協定(CBA)に合意するのが大前提。合意に達すれば、モラトリアムが解除されてドラフト前のトレードなども交渉が認められ、11月18日(同19日)のNBAドラフト、FA交渉、12月1日(同2日)からのトレーニングキャンプ開始と進んでいくことになる。