フィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)は11月2日(日本時間3日)、昨季までヒューストン・ロケッツのGM(ゼネラルマネージャー)を務めていたダリル・モーリーが新しいバスケットボール部門代表に就任した。モーリーと言えばロケッツでジェームズ・ハーデンをトレードで獲得し、彼を軸にしたスモールボールのチームを作り上げた人物だ。この関係から76ersでもハーデン獲りに動くのでは、との憶測が挙がっている。 スポーツネットワーク『Stadium』に出演したシャムズ・シャラニア記者は、ハーデン獲得の可能性について同じ考えのようだ。 「フィラデルフィアはジェームズ・ハーデンの獲得に興味を持つと見られ、実際に画策するだろうと聞いている。他のチームも同じくハーデンに関心を寄せている。ただ、今のロケッツにハーデンを放出する考えはまったくない。一方でダリル・モーリーはこれまで様々な方法でトレードを行ってきた。フィラデルフィアでもそのやり方が変わるとは思わない」 昨季史上8人目となる3年連続得点王に輝いたハーデンとロケッツの契約は、2022-23シーズンがプレイヤーオプションでの最終年となっている。オプションを破棄した場合、21-22シーズン終了後に完全FA(フリーエージェント)となる。 また、シャラニア記者が指摘するようにトレードに積極的なモーリーだが、就任会見では76ersの現有戦力の見極めにまずは時間をかける意向を示している。 このような背景を踏まえれば、新シーズン中は少なくともハーデンがロケッツに留まることはほぼ確実だろう。しかし、それ以降については契約の残り年数もあって、ロケッツの成績次第によってはハーデンの移籍騒動が盛り上がることはあり得る状況となりそうだ。