ポートランド・トレイルブレイザーズのカーメロ・アンソニーはプロ17年目の今季、シーズン途中の契約から見事に復活を果たした。オフに完全FA(フリーエージェント)となり、去就が注目されるなか、恩師はブレイザーズとの再契約を勧めている。 アンソニーはヒューストン・ロケッツに所属していた2019年1月にシカゴ・ブルズへトレードされ、翌2月に解雇の憂き目に遭った。9か月以上も所属チームがない状態が続いたなか、今季開幕後にブレイザーズと契約。レギュラーシーズン58試合に先発出場し、平均15.4得点、6.3リバウンド、1.5アシストを記録する活躍を見せた。 ブレイザーズの“第3の男”として復活を果たしたアンソニーは、今季限りで契約満了。プレイオフ1回戦敗退後には、「来シーズンもポートランドにいられることを祈っている。このチームこそが最も自分に合っていると思う」と残留を希望するコメントを残していた。 かつて所属したニューヨーク・ニックスへの移籍説も伝えられるなか、2004-05シーズンから7年半、デンバー・ナゲッツでアンソニーを指導した名将ジョージ・カールは、『SiriusXM NBA radio』で元教え子の去就について自身の見解を述べている。 「メロはポートランドにフィットしていた。キャリアの中で所属してきたチームで見られなかったつながりとコミュニケーションレベルだった。自分にとって本当に良いチームに巡り合えたのに、なぜどこか別の場所を求める必要があるのか。ポートランドで得たものを考えれば、私はポートランドに戻ることを勧める。キャリアのこの段階で一か八かのリスクを負う必要はない」 来年5月には37歳を迎えるアンソニー。徐々に引退の時が近づくなかで、デイミアン・リラードやCJ・マッカラムを擁するブレイザーズ残留か、新天地に挑戦する道を選ぶのか、その決断に注目が集まる。