ロサンゼルス・レイカーズは今季通算17回目の優勝を果たし、新シーズンはリーグ連覇を目指す戦いとなる。名司令塔クリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)の獲得が囁かれるなか、昨季限りで現役を引退したスーパースターのドウェイン・ウェイドは、「CP3を加えたら支配が始まる」と“レイカーズ王朝”の完成を予測している。 今季のレイカーズは、レブロン・ジェームズと新加入のアンソニー・デイビスを中心に、安定した戦いを披露。レギュラーシーズンでリーグ2位の勝率(52勝19敗/73.2%)を記録すると、ポストシーズンでもポートランド・トレイルブレイザーズ、ヒューストン・ロケッツ、デンバー・ナゲッツ、そしてマイアミ・ヒートを退けてリーグタイトルを獲得した。 新シーズンに向けたチーム作りが注目を集めるなかで、歴代7位の通算9653アシストを誇るポールをトレードで獲得するとの噂が浮上。あるイースタン・カンファレンスのチーム幹部が「クリス・ポールは喜んでLAに戻るだろう。レブロン・ジェームズが彼を愛し、信頼しているのは周知の事実だ」と見解を述べたとして、話題を呼んでいる。 現役時代にヒートでジェームズ、クリス・ボッシュと“スリーキングス”を形成して2012、13年とリーグ2連覇を果たしたウェイドは、『ESPN』の番組『First Take』に出演した際、「俺はCP3(ポール)にオクラホマシティを離れてほしいわけじゃない」と断ったうえで、レイカーズ行きが実現した場合について語った。 「もしその瞬間が訪れたら、最も偉大な選手たちが一致団結することになる。今年、レブロンとロンドがコート上で共演した時に同じ光景を目にした。彼らはこれまで俺が一緒にプレイしたなかで、最も頭の良いバスケットボール選手の2人だ。対戦相手の2歩、3歩先を考えている。クリス・ポールも同じだ。俺はいつもレブロン、CP3、ロンドが最もスマートなバスケットボール選手だと言ってきた。レブロンとロンドが今年チームを機能させ、優勝を果たしたことを考えれば、そこにCP3を加えたら、(レイカーズの)支配が始まる」 レイカーズは今オフ、ロンドやデイビスがプレイヤーオプションで、契約の権利を破棄して完全FA(フリーエージェント)になる可能性が報じられている。優勝メンバーを残しつつ、ポールを加えた超強力な陣容が完成するのか。サラリー面、トレードの駒を考慮すれば実現の可能性は低いと思われるが、その行方に注目が集まる。