インディアナ・ペイサーズのビクター・オラディポは、過熱するトレード説を否定した一方、リーグ優勝への強いこだわりを語った。 人気ラッパーであるファット・ジョーがインスタグラムで行っている番組『The Fat Joe Show』に登場したオラディポは、チームのスター選手になるよりも、リーグ優勝を果たすことのほうが大事だと考えているという。 「僕は最高のプレイヤーになりたい。そうなるためには、優勝トロフィーが不可欠になると思うんだ」 NBAにはチャールズ・バークレー(元フィラデルフィア・76ersほか)のように、優勝こそ果たせなかったものの、数々の功績を残した偉大な選手がいるため、オラディポは先人たちに配慮する形でこのように続けた。 「チャールズ・バークリーが偉大な選手じゃないと言いたいわけじゃない。だけど、最終的には、自分の将来の子供たちに僕がどれだけ偉大な選手であったかを知ってもらいたい。そのためにはトロフィーを見せる必要がある。だから、僕は優勝にこだわり続けている」 2017年にペイサーズへ加入した28歳のオラディポは、2018年にオールスター初選出を果たし、スターとしての頭角を現した。長期にわたる故障離脱から今年1月に復帰。今季はバブル(隔離地域)でのシーディングゲームを含む19試合に出場し、平均14.5得点、3.9リバウンド、2.9アシストを記録している。 ペイサーズはプレイオフ1回戦でマイアミ・ヒートに4連敗を喫し、5年連続の1回戦敗退。現時点では移籍の可能性を否定しているオラディポだが、“勝てるチーム”でプレイすることを切望していることからも、今後のチームの方針次第で移籍の可能性もゼロではないだろう。