ワシントン・ウィザーズのダービス・ベルターンスは、フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート内に設けたバブル(隔離地域)で行われたシーディングゲームに参加しなかった。現地入りしなかった理由について、『Basketball Network' show』に出演した際に明かしている。 今季開幕前に、3チーム間トレードでサンアントニオ・スパーズから加入したベルターンスは、自慢の長距離砲でセカンドユニットのポイントゲッターとして活躍。54試合に出場してキャリアハイの平均15.4得点、3ポイント成功率42.4%、リーグ8位の3ポイント成功数200本をマークした。
ウィザーズは新型コロナウイルスによるリーグ中断が明けたシーディングゲームに出場したが、ベルターンスはシーズン再開前に不参加を表明。ユーロリーグでプレイしていた2013年と2015年に右膝の前十字靭帯断裂という大怪我を負っているため、怪我のリスクを考慮しての決断と報じられていた。 「いくつか理由はあった。もちろん大きな理由の一つは、オフにフリーエージェントになること、(ウィザーズが)プレイオフに進出する可能性が非常に低い状況に置かれたことだ。ほぼ2か月体を動かさず、バスケットボールもしていなかったからリスクがあった。家族と1か月半も会えない可能性があったから、すべてを踏まえて(オーランドへ)行かないことにした」 ベルターンスはシーズン終了後に完全FA(フリーエージェント)となる。今季の活躍で上げた株を、移籍マーケットが開く前に怪我などで落としたくない思いがあったという。ウィザーズはシーディングゲームに出場したものの、プレイオフ出場圏内とはゲーム差が開いていたことも不参加の決断を加速させた。 「もし年俸1900万ドル(約20億円)が保証される契約がもう1年あったら、おそらくオーランドでプレイしていただろう。あとは、プレイオフ進出の可能性があったらね」 ベルターンスがウィザーズに残留するのかは、八村塁の2年目のシーズンを占う上でも大きなポイントになりそうだ。