ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、今オフのトレードや来シーズン終了後のFA(フリーエージェント)移籍の噂が飛び交うなど、去就が大きな注目を集めている。今年6月に22年間の現役生活にピリオドを打ったビンス・カーターは、アデトクンボがバックスで優勝するために必要なものを挙げた。 『ESPN』の番組『Get Up』に出演したカーターは、今プレイオフでカンファレンス準決勝敗退となったバックスが「真の優勝候補になるために必要なもの」を問われ、自身の見解を述べた。
「ヤニスにはビッグタイム・スコアラー(トップレベルのスコアラー)、つまり得点の取れるゴー・トゥ・ガイが必要だ」 バックスには今季を含めて過去3年間で2度の平均20得点超えを記録しているクリス・ミドルトンがアデトクンボに次ぐ“第2の男”として君臨するが、圧倒的なスコアリング、リーダーシップという点では他チームのスター選手に劣る。昨オフに攻撃的ガードのマルコム・ブログドン(現インディアナ・ペイサーズ)が去った影響を指摘する声も少なくなく、アデトクンボのプレッシャーを軽減する選手が必要だという。 「正直、ヤニスがミルウォーキーを去るとは思わない。彼は(ポートランド・トレイルブレイザーズの)デイミアン・リラードのように見える。他の選手が彼と一緒にプレイしたいと思うに十分に値する。ミルウォーキーは世界的に大きなマーケットではないけど、選手たちは良いチームへ移籍するものだからね。バックスがラグジュアリータックスを支払う意思があるというのは良いニュースだと思う」 カーターが予想したようにバックスに残留し、ミルウォーキーの地で悲願の優勝を目指すことになるのか。休暇明けに行われる予定のアデトクンボとオーナーの面談の行方が気になるところだ。