イースタン・カンファレンスのカンファレンス・セミファイナルで戦うボストン・セルティックスとトロント・ラプターズは、シリーズ成績2勝2敗と、ここまでほぼ互角の熱戦を繰り広げている。 互いに高い守備力を武器にする両軍だが、なかでも体を張ったプレイでチームを盛り立てるセルティックスのマーカス・スマートとラプターズのカイル・ラウリーは特別な存在だろう。ともに小柄(スマート:190cm、ラウリー:183cm)ながら、強靭なフィジカルとタフなメンタルで違いを生み出すだけでなく、やや大袈裟なフロッピング行為など共通点の多い2人。実際にプレイしている当人たちはお互いのことをリスペクトしているようだ。
『TSN Sports』でラプターズの番記者をしているジョシュ・ルベンバーグ記者は、9月5日(日本時間6日)に行われたシリーズ第4戦の試合後に行われた会見でラウリーがスマートについて語った内容を以下のように伝えている。 「彼は、別に他人を苛つかせようとしているわけではないと思う。あれは彼のプレイスタイルなんだ。彼はとてもハードにプレイする。彼のような選手には敬意を払わないといけない。彼が毎試合どういうプレイをして、どういったことを試合に持ち込もうとしているのか、誰だって知っているはずだ」 シリーズここまでの4試合で、ラウリーは1試合平均21.6得点、7.0リバウンド、7.5アシスト、スマートは平均14.8得点、5.5リバウンド、3.5アシストを記録している。 セルティックスとラプターズの第5戦は、7日(同8日)に行われる。シリーズの行方を占う大一番で、ボーカルリーダーとしてより存在感を発揮するのはどちらか。