ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングが、7月25日(日本時間26日)に開幕したWNBAの2020シーズンへ参加しない選手のサラリーを保証するため、150万ドル(約1.58億円)を寄付すると、『AP通信』のブライアン・マホーニー記者が報じた。 報道によると、すでにシーズンへの不参加を表明しているナターシャ・クラウド(ワシントン・ミスティクス)と元WNBA選手で現在は海外リーグで活躍するジュエル・ロイドの協力の下、アービングは自身が7月27日(同28日)に立ち上げた『KAI Empowerment Initiative』を通じて、個人的、あるいは社会的公正を理由にシーズンへ参加しないWNBA選手へ金銭的な援助を提供する予定であるという。マホーニー記者は、アービングが発表した声明文を以下のように紹介している。
「社会的公正のために戦う、バスケットボールをプレイする、身体的または精神的な健康に焦点を合わせる、あるいは家族と一緒に過ごすなど、理由が何であろうと、選手たちがそれぞれの優先順位を踏まえた上で、意思決定ができるようにサポートしたいと考えている」 マホーニー記者によると、現時点ではクラウドとレネー・モントゴメリー(アトランタ・ドリーム)が社会的公正のために戦うという理由からシーズンへの不参加を表明しているが、何人がアービングの援助を受けられるかは不透明とのことだ。 アービングは、3月11日(同12日)にリーグが中断されるまでの今季、20試合に先発出場し、平均27.4得点、5.2リバウンド、6.4アシストを記録している。手術を受けた肩のリハビリに専念するため、7月30日(同31日)から再開されるシーズンには参加しない。 なお、アービングは、人種差別に対する抗議の妨げになるという理由からリーグと選手会が提示したシーズン再開案に反対していた。