昨季飛躍を遂げたチームのひとつがミネソタ・ティンバーウルブズだ。レギュラーシーズンではウェスト3位の56勝を挙げ、プレイオフでもカンファレンス決勝に進出。来季はいよいよ球団史上初のNBAファイナル進出も期待されている。 一方で懸念が選手の年俸だ。来季の総年俸額はリーグ2位で、例外条項などの制限を定める基準額となるエプロンもセカンドエプロンの基準額を超えている。そんななか、昨季最優秀守備選手賞に輝いたルディ・ゴベアは2025年オフにプレイヤーオプションを有しており、もし新契約を結ぶとなれば総年俸額はさらに膨れ上がる。 そんななか、ウルブズでバスケットボール運営部代表を務めるティム・コネリーは『KSTP 5』のインタビューに応じ、ゴベアを長期でチームに抱えたいという意向を明かしている。 「ルディには長くここにいてほしい。主要メンバーに対しては、彼らがいたいと思う限りこのチームにいてもらうことが我々の目標だ。継続性はシーズンに向けての強みの1つになると思うし、コアグループは本当に気に入っているよ」 無論、コアグループを維持し続けるための人件費は甚大なものだが、その分、今は安価でキープできている若手の躍進によってチーム力の底上げ実現を画策している。 「若手にはあまり負担をかけたくないが、実際は彼らの双肩にかかっている。もちろん、彼らは出場時間を与えられるべき存在であると証明しなければならない。しかし、我々はかなりお金がかかるチームになってしまったので、若手の台頭が待たれる。いつもキレイごとばかりというわけにはいかないものさ」 最終的にチームの財布の紐を握っているのはオーナーグループだ。彼らがどこまで出費を許容するか次第だが、もしコストカットをするとなった場合、ゴベアかカール・アンソニー・タウンズのビッグマンいずれかがチームを去ると見る向きは少なくない。オーナーグループに今のメンバーを維持したいと思わせるためにも、新シーズンは昨季以上の結果を残したい。