フィラデルフィア・76ersが職員の給与カットの方針を撤回

フィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)と同じオーナーグループが経営する、北米アイスホッケーリーグNHLニュージャージー・デビルズは先日、フルタイムで働いている職員の給与を20%カットすることを発表した。これは新型コロナウィルスの影響で、NBA、NHLともシーズンが中断されていることによる収益悪化をうけての処置である。年俸5万ドル(約550万円)以上が対象になると報じられていた。 しかし、周囲から大きな批判を浴びたことをうけ、この方針を撤回している。筆頭オーナーのジョシュ・ハリスは、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者の取材に対して、次のような声明を発表している。 「私たちの義務は、このとても困難な状況において、全ての職員を守るためにベストを尽くすことだ。スタッフ、選手たちの意見を聞いて、この決断が間違っていたことは明らかだ。私たちは給与カットの決断を撤回し、職員に満額を支払う。今、世界は異常な状況となっていて、通常のビジネス上の決定では十分ではない。スタッフとファンに対し、この決定は謝っていたと謝罪する」 この方針撤回について、シクサーズのジョエル・エンビードは自身のTwitterで「シクサーズが180度、方針を撤回したことを誇りに思う。今はコロナウィルスを倒すことに集中しよう」と発言した。また、彼は新型コロナウィルス対策に50万ドル(約5,500万円)を寄付するようだ。 シクサーズのエルトン・ブランドGMを含むシクサーズとデビルズの複数の上級スタッフは、20%の給与カットに同意している。

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