ヒューストン・ロケッツは3月8日(日本時間9日)のオーランド・マジック戦で106-126と大敗を喫した。ライバルのユタ・ジャズやオクラホマシティ・サンダーが調子を上げるなか、今季2度目の4連敗を喫してウェスタン・カンファレンス5位に転落。エースのジェームズ・ハーデンに対し、元NBA選手のアナリストから非難の声が上がっている。 3連敗でマジック戦を迎えたロケッツはラッセル・ウェストブルックが24得点、ハーデンが23得点、6アシストを記録したが、第2クォーターにつけられた大差を詰められずに力なく敗れた。 この日のハーデンはシュート19本を放ち、成功は6本のみ(成功率31.6%)と低迷。昨年末まで平均40得点に迫る勢いを見せていたが、2020年に入ってすでに7回も10点台に終わるなど、これまで以上に好不調の波が激しい。エースの影響を受けるかのようにチームも連敗が増えており、カンファレンス順位も5位まで後退した。 2008年にボストン・セルティックスでリーグ優勝を果たし、現在は『ESPN』でアナリストを務めるケンドリック・パーキンスは、自身のツイッターでハーデンに言及。「俺はジェームズ・ハーデンが勝利に飢えているのか、疑問に思い始めている。彼は最近、勝つことを気にしていないかのようなプレイが許されている」と“ご意見番”らしく、30歳のレフティーに厳しい言葉を浴びせた。 また、2016年にクリーブランド・キャバリアーズが優勝した際のメンバーで、昨季限りで現役を引退したチャニング・フライも、パーキンスのツイートを引用する形で「そこを見ているのが私だけじゃなくて嬉しいよ! 文字通り、(ハーデンには)勝利や勝つためのプレイへの情熱がない」と同調している。 リーグ随一のスコアリングマシンであることに疑いの余地はないが、シュートを乱発するスタイルで時に矢面に立ってきたハーデン。周囲の雑音をかき消すためには、チャンピオンシップ獲得という結果で証明するしかないだろう。