ウォリアーズが新たな時代に向けて準備中

今オフの間に、ゴールデンステイト・ウォリアーズには多くの変化が訪れた。 これまでに、ケビン・デュラント、アンドレ・イグダーラ、ショーン・リビングストン、デマーカス・カズンズ、クイン・クック、ヨナス・ジェレブコ、ジョーダン・ベルらが相次いでチームを去り、今年のNBAファイナルで膝の前十字靭帯を断裂したクレイ・トンプソンの復帰には目処が立っていない。 ここ数年の間に3度優勝したチームに突如として雪崩のような変化が起きたことについて、ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はThe Athleticのインタビューで以下のように語っている。 「今年は大きな変化が起こった。選手たちはまだお互いのことを良く知らないので、トレーニングキャンプかプレシーズン、そしてシーズンの序盤までの長い時間をかけてチームの和を作らないといけないし、このチームにとって最適なゲームプランを作らないといけない。すでに幾つかのアイデアがあるので、キャンプの間にかなり追い込むつもりだ。今年のキャンプはハードになるだろう」 これからのウォリアーズで最も重要になる選手がステフィン・カリーであることは言うまでもない。The Ringerのケビン・オコナー記者は、カリーが今シーズンのMVPになる可能性が高いと見ている。チームの得点リーダーだったデュラントが去り、トンプソンの復帰時期が不透明なだけに、カリーが2015-16シーズン以来の『点取り屋』に戻る必要も出てくるだろう。 ウォリアーズのもう1人の注目選手は、今オフにブルックリン・ネッツとのトレードで獲得した23歳のディアンジェロ・ラッセルだ。昨シーズン、自身初のオールスターにも選出されたラッセルは、デュラントの穴を埋めることを期待されている。 トンプソンが復帰するまでにウォリアーズがどのような戦いぶりを見せるかは、現時点では判断しようもない。5度のオールスター出場経験を持ち、カリーと共に『スプラッシュ・ブラザーズ』としてリーグを席巻するトンプソンにとって、今回の怪我は最も大きな苦難となるはずだ。彼は、NBAファイナル第6戦で30得点を記録していたが、怪我によって途中退場を余儀なくされた。The Athleticのインタビューで、トンプソンは今年のNBAファイナルを振り返って「俺は過去最高に絶好調だった」と述べている。 トンプソンの復帰には長い時間が必要になることは間違いない。しかし、彼は前向きな姿勢を崩していない。 「リハビリはまだ始まったばかりで、いつ走れるようになるかも分からない状況だ。俺は昔の試合映像を見て『俺はこんなプレーができていたのか?』と思うだろう。俺の膝は、まだこんな状態だからね。だが、俺は必ず復活する。以前よりも良い選手になってね。俺は心の底からそう信じている。こんなにやる気に満ちているのは、生まれて初めてのことだよ」

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