今オフ、ゴールデンステイト・ウォリアーズからメンフィス・グリズリーズへトレードされたベテランのアンドレ・イグダーラに、再建中のグリズリーズでプレイする意思はない。グリズリーズからバイアウトされることを望んでいたイグダーラは、トレードアセットとしてイグダーラを有効活用したいグリズリーズに、移籍を前提とした上で今後も所属することとなった。 現地メディアのDaily Memphianによると、イグダーラは今後もグリズリーズのロスターに登録されるものの、チームのトレーニングキャンプには参加することなく、トレードパートナーが見つかるまでは個人的にワークアウトを続けることでグリズリーズと合意に至ったという。 ウォリアーズは、ディアンジェロ・ラッセル獲得に必要なキャップスペースの整理のため、イグダーラをグリズリーズに放出した。勘の鋭いイグダーラは、ケビン・デュラントがブルックリン・ネッツへ移籍することを知らされた時に自分がトレードさせることは予感していたと、米スポーツメディアNBC Sports Bay Areaの取材で以下の通りコメントしている。 「デュラントがウォリアーズを去ると聞いた時、自分がトレードされることは予感していた。ウォリアーズは、デュラントの代わりとなるアセットを獲得するため、おそらくサイン&トレードをするだろう。周囲はそうなることを予想していなかったが、俺はウォリアーズがデュラントをただで手放すことはないと考えていた。そうなった場合、俺も放出されるだろうと思ったんだ」 さらにイグダーラは、トレードされる場合はグリズリーズになるだろうと予想していたことを同取材で以下の通り語った。 「妻にどこにトレードされると思うか聞かれた時、分からないけどメンフィス辺りだと思うよと答えたんだ。その翌日、メンフィスにトレードされると聞いた時はさすがに笑ったよ」 イグダーラのトレードが解禁されるのは12月15日だが、トレードが成立するのはデッドライン前の来年2月ごろとなることが予想される。3度の優勝経験を持つベテランのイグダーラは、新シーズンのプレイオフで上位進出を目指すチームが欲する戦力であることは間違いない。今後のグリズリーズとイグダーラの動向に注目だ。 スポヲタ:ビタラフ アドル