プレーヤーオプションを放棄したカイリー・アービングのFAの行方

ボストン・セルティックスのカイリー・アービングは、来期のプレーヤーオプションを放棄してFA(フリーエージェント)になると報じられている。 「The Athletic」のシャムズ・シャラニア記者がリーグの情報筋から得た情報によると、アービングは来期の2130万ドル(約23億円)の契約オプションを放棄して、FAとなることを決断したという。 オプションを放棄したアービングは、今夏にセルティックスとの再契約という選択肢もあるが、同時に他球団との契約も可能となる。 今期の「オール・NBA・セカンド・チーム」に選出されたアービングが、どの球団と契約を結ぶかにより、リーグ全体のパワーバランスが大きく影響されるだろう。 パフォーマンスの観点で言えば、キャリア最高のシーズンの1つを迎えたアービングは今期、平均23.8ポイントをマークしており、平均アシスト数とリバウンド数はそれぞれ6.9本と5.0本でキャリアハイを記録している。また、過去7シーズンで6回もオールスターに選出されたアービングは、度々MVP候補にも挙がるほど、コート上でその存在感を見せつけていた。 しかし、2年間にわたり、セルティックスの主軸として貢献してきたアービングは、今期を境に彼のチームへの忠誠心が問われるようになっていた。 今シーズン開幕前の昨年10月には、歓迎されるのであればセルティックスとの再契約を計画していると述べていたアービングであったが、今年2月のインタビューで真逆のコメントを残している。 「最終的には自分と自分のキャリアにとってベストな選択をするよ。誰にも借りは無いからね。」 「Newsday」のバーバラ・バーカー記者からの来期もボストンに残るかとの問いにそう答えたアービングは、その後も若手のチームメートと揉めるなど、セルティックスでの将来が心配されていた。 一方で、アービングとチームメートの関係がギクシャクする中で迎えたミルウォーキー・バックスとのプレーオフ・シリーズは、4連敗で敗退という残念な結果となっている。また、このシリーズのアービングのシュート成功率は30.1%、スリーポイント成功率はわずか18.5%とキレが悪かった。 これらを考慮すると、セルティックスでアービングがプレーするのも今期で最後となることが予想される。また、ニュージャージー州出身のアービングが地元に近いブルックリン・ネッツに気持ちが傾いていると報道されていることもあり、彼がボストンを離れると思っている人も多いだろう。 しかし、アービングが実際にどこと契約を結ぶかは今夏のFA交渉が解禁されるまでは分からない。 いずれにせよ、アービングの加入で来期に優勝候補となる可能性が高まる球団も多いことから、彼のFAに関する報道が今後も加速することが予想されるだろう。 文:ビタラフ アドル

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