ESPNのエイドリアン・ウォジナロウスキ―記者は、ボストン・セルティックスとロサンゼルス・レイカーズが、個別にニューオーリンズ・ペリカンズとアンソニー・デイビスに関するトレード交渉を開始したと報じた。 レイカーズはデイビスと引き換えに、ブランドン・イングラム、ロンゾ・ボール、今年のドラフトピック(1巡目全体4位)を含めたトレードパッケージの提示を検討しているとリーグの情報筋がThe New York Timesのマーク・ステイン記者に伝えている。 また、ペリカンズはレイカーズに、カイル・クーズマをパッケージに含めるよう要求しているが、The Los Angeles Timesによると、レイカーズはクーズマを手放す気はないという。 それでもレブロン・ジェイムスの脇を固めるため、もう一人のスター選手の獲得に必死なレイカーズは、デイビス獲得のためにクーズマ以外の全てのヤングコアをトレードパッケージに含めることが予想されている。 一方、セルティックスがペリカンズとの交渉を開始したと報じられたのは、デイビスのエージェントであるリッチ・ポール氏が、セルティックスのデイビス獲得について、来期限りのレンタルオプションとして考えた方がいいと忠告したすぐ後のことだった。 以前は、デイビスとカイリー・アービングを中軸としたチーム作りのため、セルティックスがデイビス獲得に興味を示していると噂されていたが、最近のアービングはブルックリン・ネッツへの移籍が有力視されている。 更にセルティックスは、デイビスと引き換えにジェイソン・テイタムやジェイレン・ブラウンといったヤングコアを手放さなければならない。 仮にセルティックスがデイビスを獲得したとして、アービング、テイタム、ブラウンの3人を欠くこととなると優勝からは今よりも遠ざかることになるだろう。そして、もしアービングがセルティックスと再契約をしたとしても、2020年にフリーエージェントとなるデイビスがセルティックスを離れるのはほぼ確実だ。 一般的には、どちらに転んでもセルティックスに長期的なメリットが無いように思えるこの状況で、セルティックスが来期のためだけにデイビスを追求するとは到底考えられない。 ウォジナロウスキー氏のセルティックスとペリカンズの交渉に関する報道が事実だとすると、セルティックスのダニー・エインジ球団社長には何か他に狙いがあるのだろうか。 一方のデイビスは、長期的な移籍先候補としてレイカーズかニューヨーク・ニックスの2択に絞っていると報じられている。 文:ビタラフ アドル