デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチは、今季もシーズンMVPのファイナリスト3名に名を連ねている。万能センターとして唯一無二の地位を確立しているが、殿堂入り選手のジェームズ・ウォージーは、偉大なレジェンドが2人同時にコートにいるようなものだと例えている。 ヨキッチはNBA9年目の今季、79試合に出場して平均26.4得点(リーグ10位)、12.4リバウンド(同4位)、9.0アシスト(同3位)、1.4スティール、0.9ブロック、フィールドゴール成功率58.3%(同10位)をマーク。2021、22年に史上13人目となる2年連続MVPに輝いているなか、今季もルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)とともに、MVPのファイナリスト3人にノミネートされている。 57勝25敗でオクラホマシティ・サンダーに次ぐウェストのプレイオフ第2シードを獲得したナゲッツは、ロサンゼルス・レイカーズとの1回戦で3連勝。ヨキッチもシリーズ平均27.7得点、15.7リバウンド、8.7アシストを記録と力強くチームを牽引している。 ヨキッチを巡っては、元NBA選手のギルバート・アリナスが「過去40年間で最悪のMVP」と驚きの主張をして波紋を呼んだ。レイカーズの一員としてリーグ優勝3回、1988年にはファイナルMVPに輝き、2003年に殿堂入りも果たしているジェームズ・ウォージーは『Spectrum Sportsnet』で、自身の見解を述べている。 「私にとって、彼はマジック(ジョンソン)とカリーム(アブドゥル・ジャバー)が同時にフロアにいるようなものだ」 この主張に対してはは、元NBA選手でアナリストのブレンダン・ヘイウッドがX(旧ツイッター)で「リーグでベストプレイヤーだが、そこまでではない」と投稿している。 ヨキッチが偉大な選手であることは間違いないが、昨季に続いてリーグ優勝を果たせば、さらに評価は高まるだろう。