ニューヨーク・ニックスのドンテ・ディビンチェンゾは、今季最も成長した選手の1人だ。平均得点は昨季の9.4から15.5に増加。3ポイント成功数も150本から283本と一気に増やした。ディビンチェンゾ以上に今季3ポイントを決めた選手はステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)しかいないということも、ディビンチェンゾの記録がいかに際立ったものかを物語っている。 レギュラーシーズンを通してイースト2位につけたニックスで81試合に出場し、自己最長となる2360分に出場。こうした数字を見れば最も成長した選手に贈られるMIPに輝いても不思議ではないが、ディビンチェンゾは今季から定められたルールによって対象外となってしまうのだ。『ESPN』のクリス・へリング記者がレポートしている。 今季から主なアウォードは65試合以上に出場した選手が対象となるが、出場とカウントされるにはその試合で20分以上プレイする必要があるのだ。このルールに則ると、ディビンチェンゾの出場試合は62試合とカウントされてしまう。15分から20分の出場時間を記録した場合は、2試合まで出場したとカウントできるものの、それを鑑みてもディビンチェンゾは64試合の出場となってしまうため、わずか1試合の差でアウォード対象外となってしまうのだ。 『CBS Sports』もこのルールについて報じており、リーグ側もディビンチェンゾに受賞資格がないことを認めている。この件に関してディビンチェンゾ本人は何もコメントはしていないが、これだけ結果を残しても対象外となってしまうのは決していい気分はしないだろう。 今後アウォード受賞基準の改定は行なわれるだろうか。