ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、激しさゆえにテクニカルファウルや退場をコールされる機会が少なくない。そうした強烈な個性を育んだ一つが、少年期の体験だったかもしれない。かつてデトロイト・ピストンズでプレイした元NBA選手のラシード・ウォーレスが、そうした一因は「自分のせい」と明かしている。 元NBA選手のギルバート・アリーナスのポッドキャスト番組に出演したウォーレスは、グリーンの気の短さについて、ピストンズが優勝した2004年のロッカールームで経験したことが原因と語った。 「俺たちのせいだ。俺たちというのは、自分のせいでもあるし、ベン・ウォーレスのせい、チャウンシー(ビラップス)のせい、リップ・ハミルトンのせいだし、テイショーン(プリンス)のせいでもある。彼(グリーン)は俺たちのロッカールームで育ったんだ。彼の親友の1人がGMの息子だったから、俺たちの近くにいたのさ。練習や試合前後のロッカールームにもいて、普段カメラの前では使わないような言葉を聞いていたんだ。それが彼を作ったんじゃないかな。だから今のような行動をしてしまうのだと思うよ」 1990年生まれのグリーンは、2004年当時まだ14歳。試合前後、高ぶっている選手も少なくない環境は中学生にとってかなり刺激的だったはず。プレイヤーとして学ぶことが多かっただけでなく、その後の人格形成にも大きな影響を与えたに違いない。