日本時間12月5日(現地4日)から、8チームが参加するNBA インシーズン・トーナメントのノックアウトラウンドが始まった。準決勝からはラスベガスで開催されるなどさらに注目を集めそうだが、選手たちにとっては初の王者と言う称号に加えて、賞金がモチベーションとなっているようだ。『AP通信』のティム・レイノルズ記者がレポートしている。 優勝すれば1人50万ドル、決勝進出で1人20万ドル、準決勝進出で1人10万ドル、準々決勝進出で1人5万ドルを受け取れる。2ウェイ契約の選手はそれらの半額となるが、それでも決して小さな金額ではない。ボストン・セルティックスのネミーアス・ケイタは、「その臨時収入は明らかに家族を助けるものになる」と明かしている。フェニックス・サンズの2ウェイ契約選手であるセイベン・リーも、「モチベーションを高めるためのもう一つの理由になる」と語っている。 高給取りの選手にとっては決して大きな金額ではないかもしれないが、それでも今季約2900万ドルを稼ぐミルウォーキー・バックスのクリス・ミドルトンは、「世界で最も裕福な男でも50万ドルを手にしたら喜ぶと確信しているよ。我々はみんなボーナスを得る機会を喜んでいる」と語った。また、ニューオーリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンも、「家族にプレゼントしたり、何かに使ったりできる。良いモチベーションになると思うよ」と語った。 プレイオフでは昨季約2700万ドルを16チームに分配したものの、どのように配分するかは各チームに任されていた。しかしインシーズン・トーナメントでは、分配の仕方が明確に定義されているためモチベーションにつながりやすい。無論、選手たちは優勝という名誉のためにも戦うだろうが、賞金の存在によってチームにより一体感が生まれているのかもしれない。