ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは、プロ15年目の今季もリーグ4位の平均30.4得点、3ポイント成功率45.3%と好成績を残している。“史上最高のシューター”とも言われる35歳は、シュートを撃つ際のコツについて語っている。 2009年のドラフト全体7位指名でNBA入りしたカリーは15年間ウォリアーズ一筋でプレイし、これまで通算2万2107得点をマーク。通算3ポイント成功数3462本(通算3ポイント成功率42.8%は歴代11位)のNBA記録を持つだけでなく、通算フリースロー成功率90.9%もスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)を抑えて歴代ナンバーワンを誇る。 ハーフコート付近からのディープ3ポイントもお手の物で、スモールバスケット化、ポジションレス化を促進させ、「バスケットボールを変えた男」とも言われるカリー。ポッドキャスト『SmartLess』に出演した際、シューターとしてリズムを維持するために最も重要なのはバランスだと語った。 「バランスが取れていれば、それはさまざまな意味を持つ。右、左、前、後ろ、片足、両足、どんな風にも動ける。ジムでメンタルプロセスや試合展開を創造してどんな形のシュートを撃っても、バランスが取れていると感じられる。バランスが取れていれば、絶対にミスをしないと思える」 「シンプルにやるのが大事で、筋肉の記憶とメカニズムが支配するんだ。シュートを撃つ直前に考えているのは、適切なバランスに持ち込めるか、そこからシュートを撃てるかどうかだけさ」 飽くなき反復練習で身体に染み込ませたバランスの感覚が、カリーの正確無比なシュートを支えているようだ。