ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムは、日本時間11月5日(現地4日)のブルックリン・ネッツ戦でキャリア通算1万得点に到達。25歳246日での記録達成は、アントワン・ウォーカーを抜いて球団史上最年少記録となった。リーグ全体でもボブ・マカドゥー(元バッファロー・ブレーブスほか/25歳137日)に次ぐ歴代10位の快記録だったが、フランチャイズOBのポール・ピアースは、後輩のテイタムを現在のNBAにおける「アメリカ人選手でベスト」と称している。 2017年のドラフト全体3位指名でNBA入りしたテイタムは、ルーキーイヤーからレギュラーとして活躍。3年目の2019-20シーズンに初めて平均20得点台に乗せると、オールスターにも4年連続で出場。昨季は自己ベストの平均30.1得点を叩き出し、7年目の今季もここまで14試合に出場して平均28.2得点、9.0リバウンド、4.1アシスト、フィールドゴール成功率50.7%、3ポイント成功率38.4%とイースト首位(11勝3敗)を走るチームを牽引している。 過去2年連続でオールNBA1stチームに選出されているテイタムを、セルティックスOBのピアースも頼もしく思っているようだ。『SHOWTIME Basketball』の人気ポッドキャスト番組『KG Certified』で、「ジョーカー(ニコラ・ヨキッチ)が現時点でベストプレイヤーだと思っていた。彼は総合的なベストだけど、アメリカ人選手でベストはジェイソン・テイタムだ。(ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン)カリーを除いては、まともに反論できる存在もいないと思う」と持論を展開している。 「今、リーグでベストのアメリカ人選手はジェイソン・テイタムだ。過去2年オールNBA1stチームに選出され、オールスターゲームで55得点をマーク。昨年の(カンファレンス準決勝での)フィリー(フィラデルフィア・76ers)戦でも50得点以上を挙げて、成長を見せている。KD(ケビン・デュラント/フェニックス・サンズ)を抜いたと思うし、レブロン(ジェームズ/ロサンゼルス・レイカーズ)も抜いたと思う。唯一議論の余地がある対抗馬はおそらくステフだけだ」 今夏にテイタムとワークアウトを行い、「リーグでトップ5に入る選手だ」と称賛していたピアース。後輩である25歳の成長を嬉しく思っているに違いない。