ゴールデンステイト・ウォリアーズは日本時間5月13日(現地12日)、ロサンゼルス・レイカーズとのカンファレンス準決勝第6戦を101-122で落とし、シリーズン2勝4敗で敗退が決まった。リーグ2連覇の夢が潰えたなか、主力の1人であるクレイ・トンプソンは契約延長を結ぶ際には、減俸が確実なようだ。『NBC Sports Bayarea』のアンジェリーナ・マーティン記者が伝えた。 リーグ連覇の可能性を残していたウォリアーズは、王手をかけられた崖っぷちの状態で迎えた第6戦、エースのステフィン・カリーが32得点を挙げたものの、2桁得点はほかにドンテ・ディビンチェンゾ(16得点)のみで、チーム全体のフィールドゴール成功率は37.9%と苦しんだ。 第2の得点源であるトンプソンは、第6戦でわずか8点(フィールドゴール3/19、3ポイント2/12)と大ブレーキ。シリーズ全体で見ても、平均16.2得点、フィールドゴール成功率34.3%と調子を落とし、「今まででワーストのシューティングシリーズだったと思う」と悔しさを滲ませた。 同時に、トンプトンは「ただ、僕はまだダブズ(ウォリアーズの愛称)との契約が残っていて、次のポストシーズンを見据えて戦うつもりだ」と語っており、早くも2023-24シーズンに向けて気持ちを切り替えている。 現在33歳のトンプソンは今季が年俸4060万ドル(約55億円)、来季が5年総額1億9000万ドル(約258億円)の大型契約の最終年で4320万ドル(約58億6000万円)。カリー、アンドリュー・ウィギンズ、ドレイモンド・グリーン、トンプソンと年俸2500万ドル(約34億円)以上の選手を4人抱えるウォリアーズはラグジュアリータックスが毎年増加しており、新たなCBA(投資協定)では制限が設けられると言われているなかでは、支出を抑える必要がある。『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によれば、「トンプソンは契約延長オファーで言及になる」と予想されているという。 『NBC Sports Bayarea』のアンジェリーナ・マーティン記者も、「トンプソンの負傷歴とウォリアーズの敗退の仕方を考えると、(年俸が)4320万ドルを下回るのは当然」と見解を述べている。 2019年に左膝の前十字靭帯断裂、翌20年に右足アキレス腱断裂の大怪我を負い、2年間の全休を余儀なくされたところから復活したトンプソン。まだ老け込む歳ではないなかで、どのようなキャリアを送ることになるだろうか。