今季MVPレース、“王者”ニコラ・ヨキッチが1位へ浮上 序盤好調のアンソニー・デイビスは後退

2024-25シーズンのNBAは各チーム開幕10試合を消化し、徐々に明暗が分かれ始めている。『NBA.com』のショーン・パウエル記者は、恒例のシーズンMVPレース分析を実施。第2週はニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)がトップに浮上している。 昨季を含め、過去4年でMVPを3回受賞(2023年はジョエル・エンビードが受賞)しているヨキッチ。第1週の3位から1位へ浮上したが、開幕10試合で平均29.7得点、13.7リバウンド、11.7アシストと平均トリプルダブルをマークし、シーズン最初の10試合で297得点、137リバウンド、117アシストを記録したのはNBA史上初となる。 ジャマール・マレーとアーロン・ゴードンが3試合を欠場したなかで、安定したパフォーマンスを披露しているのも評価に値。11月11日(現地10日)のダラス・マーベリックス戦では37得点、18リバウンド、15アシストの成績を残した。パウエル記者は、「ウィルト(チェンバレン)以外のどのトリプルダブルにも引けを取らないだろうが、まだ(時期が)早い。そこが怖いところだ」と寸評を添えている。 2位はジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)がキープした。平均30.2得点、7.6リバウンド、5.6アシストを記録しているが、11月14日(同13日)のブルックリン・ネッツ戦では36得点、9リバウンド、10アシストで139-114の勝利に貢献。11月20日(同19日)に控えるクリーブランド・キャバリアーズ戦でのプレイが重要となるだろう。 3位には、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)が前回の6位から浮上。36歳ながら、2010-11シーズン以来の最多出場時間を更新する勢いで、平均27.6得点、6.6リバウンド、3.4アシストをマークしていた。しかし、11月10日(同9日)に左ふくらはぎの肉離れで2週間は離脱することが発表され、シーズンの出来に影響を及ぼすかもしれない。 4位は、前回に引き続きシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)がランクイン。11月12日(同11日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦でキャリアハイの45得点、9アシストと活躍するなど、平均27.9得点、6.3アシスト、1.8スティールの成績を残している。パウエル記者は、「オクラホマシティはチェット・ホルムグレンが右骨盤骨折で最低8週間は欠場するため、ギルジャス・アレキサンダーはMVPレースに残るだろう」と見立てている。 アンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)が、前回の1位から後退する形で5位へ。平均30.2得点、10.8リバウンド、2.1ブロックを記録しているが、足首の負傷で1試合を欠場。スタートダッシュの勢いには及ばないものの、「攻守で最高の選手であることに変わりはない」と、パウエル記者の寸評では評価されている。 6位はステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、7位はヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)、8位はルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)、9位はドノバン・ミッチェル(クリーブランド・キャバリアーズ)、10位はレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)となっている。

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