今夏フリーエージェントとなるダラス・マーベリックスのジェイレン・ブランソンは、ニューヨーク・ニックス行きの可能性が高いようだ。『ESPN』のティム・マクマホン記者が関係者から聞いた情報として報じている。 マクマホン記者によると、ニックスはブランソン獲得に向けて4年1億ドル以上の契約を用意すると見られている。なお、ニックスはサラリーキャップに余裕を持たせるため、ナーレンズ・ノエル、アレック・バークス、将来の2巡目指名権2つ、そして金銭をデトロイト・ピストンズに譲渡するようだ。 25歳のブランソンは昨季、平均16.3点、4.8アシストをマーク。2018年ドラフトの同期でもあるルカ・ドンチッチに次ぐ2番手としての地位を確立し、マーベリックスを支えた。プレイオフでは平均21.6点を挙げ、11年ぶりとなるカンファレンス決勝進出に貢献している。 ルーキー契約の最終年を迎えていたブランソンは昨季途中、4年5550万ドルというマーベリックスの延長契約の申し出を断っていた。オフに無制限FAとなってより大きな契約を手にする自信があったに違いない。 さらに、ニックスとブランソンの関係についてもマクマホン記者は言及している。ニックスのレオン・ローズ球団社長は選手のエージェントを務めていた頃、最初のクライアントがジェイレンの父リックだった。さらにニックスは今年6月に、リックをアシスタントコーチとして招聘している。リックはかつてシカゴ・ブルズとミネソタ・ティンバーウルブズでACを務めた経歴があり、その時に指揮官を務めていたのが現ニックスHCのティム・シボドー。このように、ブランソン親子にとって理想的な状況を整えつつあったのだ。 マーベリックスのマーク・キューバン・オーナーとニコ・ハリソンGM(ジェネラルマネージャー)は、ブランソン引き留めのために最大5年契約を与えるつもりでいたというが、用意周到なニックスにこのまま奪われてしまうのだろうか。