自身初ファイナルMVPのステフィン・カリー、4年ぶりのリーグ優勝に感慨「すべてがスペシャル」

ゴールデンステイト・ウォリアーズは日本時間6月17日(現地16日)に敵地TDガーデンでのNBAファイナル第6戦に臨み、ボストン・セルティックスを103-90で下し、シリーズ成績4勝2敗で2017-18シーズン以来、通算6回目のNBA優勝を飾った。選手たちも、過去のタイトル獲得とは意味合いが違う旨を口にしている。『ESPN』のケンドラ・アンドリューズ記者が伝えた。 3勝2敗で迎えた第6戦、ウォリアーズは立ち上がりで2-14とリードを許したが、第1クォーター残り2分28秒から怒涛の21連続得点で一気に逆転。このリードをしっかりと保ち、後半も逃げきって8年間で4回目のNBAタイトルを獲得した。 エースのステフィン・カリーが両チームトップタイの34得点(フィールドゴール12/21、3ポイント6/11、フリースロー4/4)を記録。アンドリュー・ウィギンズが18得点、ジョーダン・プールが15得点とそれに続いた。 ウォリアーズは2014-15シーズンから5年連続でファイナルに進出し、リーグ優勝3回を達成。カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンを中心に、王朝を築き上げた。しかし、2019年のファイナルでトンプソンが左膝前十字靭帯断裂の重傷を負うと、2019-20シーズンはわずか15勝(50敗)で最下位に低迷。さらに、翌20-21シーズンもトンプソンが開幕前に右足アキレス腱断裂で全休を余儀なくされ、39勝(33敗)でプレイオフ進出を逃した。 苦難の2シーズンを経ただけに、初のファイナルMVPに輝いたカリーは自身4回目の優勝について「2019年のNBAファイナル第6戦から3年の月日を経た。明らかにこれまでと違う優勝さ。再び優勝することは簡単じゃない。ここに来るためにすべてを尽くした。経験したことすべてがスペシャルだ。僕もたくさんの思いがある」と思いを口にした。 また、今季復活を果たしたトンプソンも、「僕らに対して多くの懐疑的な目があった。かなり叩かれたけど、もうそれも終わりだ」とタイトル獲得に胸を張った。 大ベテランのアンドレ・イグダーラは、「ステフ、クレイ、ドレイモンド、彼らが成し遂げたこと、築き上げてきた基盤を高く評価しないといけない。100年以内に、最高の選手、チームについて話し合うことになる。彼ら3人は、チャンピオンシップのDNAをどのように構築するか、そのテンプレートを作成したんだ」と、“ビッグ3”に賛辞の言葉を送っている。 再びウォリアーズが王朝を築くのか、来季以降の戦いに注目が集まる。

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