NBAの中継を観ていると、現地実況、選手、コーチなどがよく使っているフレーズがある。この企画では、そんなフレーズを1回につき1つずつサクッと紹介。知っていればより試合観戦が楽しくなるはず! 今回紹介するのは・・・。
「Downtown(ダウンタウン)」はバスケットボールの中継を英語実況で観ている人にとっては馴染みのある言葉かと思います。直訳では「都心部」ですが、バスケシーンにおいてはあるシュートを意味する表現として使われています。 答えは・・・。
「Downtown」はバスケ中継で、最も使われている表現のひとつと言えるでしょう。選手が3ポイントを決めた際に、実況者が「From downtown(フロム・ダウンタウン/3ポイントを放った)」と言うのを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)などが、ラインより遠い位置で3ポイントを放つ時は、「From way downtown!(フロム・ウェイ・ダウンタウン/はるかに遠い距離からのスリー)」という言い方がされますね。 この「Downtown」という表現の由来には諸説ありますが、1960年代に8連覇を達成したボストン・セルティックスの実況を務めたジョニー・モーストが発案者だとも言われています。当時はまだ3ポイントラインが導入されていませんでしたが、セルティックスの本拠であるボストン・ガーデンが都心部の近郊に位置していたため、長距離シュートを「会場の外の都心部から放たれた」という比喩的な意味を込めて「Downtown」と表現していたそうです。 その後は3ポイントラインが採用された1980年代から、実況者のブレント・マスバーガーを筆頭に徐々に使用されるようになり、一般的なフレーズとなりました。なお、初代3ポイント王のフレッド・ブラウン(元シアトル・スーパーソニックス)のニックネームが「ダウンタウン・フレッディー・ブラウン」だったこともあり、そこから定着していったという説もあるようです。 応援する選手が3ポイントシュートを放った時は皆さんも、「From downtown!」と言ってみてはいかがでしょうか。 今後知りたいフレーズなどあれば、ぜひコメントにてお聞かせください!