ブルックリン・ネッツはトレード期限最終日となった日本時間2月11日(現地10日)、ジェームズ・ハーデンとポール・ミルサップを放出し、フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)からベン・シモンズ、セス・カリー、アンドレ・ドラモンド、ドラフト1巡目指名権2つを獲得した。カイリー・アービングは、一部で報道されているハーデンとの確執を否定している。『ESPN』のニック・フリーデル記者が伝えた。 ネッツは今季、アービングが新型コロナウイルスのワクチン未接種により、接種義務のない都市でのゲームのみ出場する“パートタイム・プレイヤー”起用。大黒柱のケビン・デュラントも左膝の内側側副靱帯挫傷で長期離脱を余儀なくされ、1月24日(現地23日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦から10連敗と苦しんでいる。 そのなかで、ハーデンをシクサーズに放出することになったが、ハーデンがネッツに不満を抱えていたという噂とともに、アービングがハーデンのトレードを望んでいたとの報道もあった。しかし、アービング本人は、ハーデンにリスペクトを持っていたと主張している。 「正直、この業界やビジネスでもあまり語られていないことだと思う。何が起こっているのか、何をしとうとしているのか、実際には世間の人たちは知ることができない。ジェームズとは一緒にプレイするなかで、お互いにリスペクトしていた。俺たちは彼の成功を願っているし、自分たちも新たに加入する選手たちと前に進んでいかないといけない」 もっとも、アービングはハーデンを引き留めはしなかったという。別々の道を歩む形となり、ハーデンの新天地での挑戦に思いを馳せている。 「ジェームズの悪い話をするためにここにいるわけじゃない。彼は素晴らしい人間で、素晴らしい家族がいる。その事実は変わらないし、本当に幸せになってもらいたい」 3月11日(同10日)にフィラデルフィアで予定されているネッツ対シクサーズの一戦は、大きな注目を集めそうだ。