フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)は日本時間2月11日(現地10日)、移籍を望んでいたベン・シモンズをブルックリン・ネッツへ放出し、2018年のシーズンMVPであるジェームズ・ハーデンを獲得した。フランチャイズの命運を懸けたビッグムーブに、大黒柱のジョエル・エンビードも期待している。 シクサーズは近年、エンビードとシモンズの2枚看板でリーグの上位争いをしてきた。しかし、シモンズがトレードを志願した今季は開幕から試合には出場せず。取引相手が見つからずに交渉が長引いていたなかで、トレード期限最終日にネッツからハーデンとポール・ミルサップを迎え入れた。 『AP通信』のダン・ゲルストン記者が伝えたところによれば、エンビードはシモンズについて、「彼にとってスターでいることのほうが優先事項だった」と話しつつ、「トレードは残念だけど、プレイオフで勝つことはできなかったが、俺たちがレギュラーシーズンに支配的な戦いを見せていた」と別れを惜しんだという。 同時に、2017-18シーズンから史上8人目の3年連続得点王に輝き、今季も平均22.5得点、8.0リバウンド、10.2アシストを記録しているハーデンの加入に、エンビードは心を躍らせている。 「ジェームズ・ハーデンはリーグのベストプレイヤーの1人だ。すごく興奮している。彼のような選手が加われば、チャンピオンシップに勝つチャンスが増す」 チームを率いるドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は、「我々がこのトレードをした理由は、競争に飛び込むためだと思う」と話しており、マイアミ・ヒート、クリーブランド・キャバリアーズ、シカゴ・ブルズ、ミルウォーキー・バックスらとの熾烈な争いはさらにヒートアップしていきそうだ。