ロサンゼルス・レイカーズは日本時間2月11日(現地10日)のトレードデッドラインに動きを見せず、現有戦力でシーズン終盤戦に臨むことになった。様々な噂が飛び交っていたラッセル・ウェストブルックは残留となったが、ヒューストン・ロケッツからオファーが届いていたという。『Sports Illustrated』のエリック・オイラウ記者が伝えた。 レイカーズは2021年8月、ワシントン・ウィザーズを含めた5チーム間のトレードでウェストブルックを獲得。ここまでチーム最多の55試合に出場して、同3位の平均18.3得点、7.8リバウンド、7.6アシストを記録しているが、26勝30敗と負け越していることもあって再三批判の対象となってきた。 プレイオフ進出も危ぶまれるレイカーズだが、トレードデッドラインに動きを見せなかった。『yahoo! sports』のクリス・ヘインズ記者は、ロケッツがウォールとウェストブルックのトレードについて連絡を入れ、要求は数週間前と同じレイカーズの2027年のドラフト1巡目指名権付きだったと伝えていた。 ウェストブルックとウォールは、2020年12月に当時ロケッツとウィザーズ間でトレードが行われた2人。お互いに2017年夏にスーパーマックスの契約延長にサインし、年俸は4700万ドル(約54億3000万円)台でほぼ同額、契約は残り1年(プレイヤーオプション)となっている。 ただ、このトレード話にはレイカーズが乗ってこなかったようで、オイラウ記者が舞台裏をレポートしている。 「(レイカーズは)ウェストブルックの取引相手を見つけるのが難しいなかで、ロケッツは数少ない行き先の1つだった。ウォールがレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスと同じ『Klutch Sports』のクライアントであることも、ウォールとの再トレード話を再燃させた。ロケッツはウォールをレイカーズに放出する意思があったが、レイカーズは要求された条件を拒否した」 レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ウェストブルック、カーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワードらベテランのスターを擁しながら、ウェスタン・カンファレンス9位に沈んでいるレイカーズ。チームにテコ入れを行わなかった決断は吉と出るだろうか。