シカゴ・ブルズは日本時間1月2日(現地1日)に敵地で行われたワシントン・ウィザーズ戦で、120-119と劇的な逆転勝利を飾り、連勝を今季最長の「7」に伸ばした。新加入のデマー・デローザンは、2試合連続の決勝ブザービーターでNBAの歴史に名を刻んでいる。 今季サンアントニオ・スパーズからサイン&トレードで加入したデローザンは、得点源のザック・ラビーンと並ぶ攻撃オプションとしてチームを牽引。28得点を挙げたウィザーズ戦では、117-119とビハインドで迎えた第4クォーター残り3.3秒、左コーナー付近でパスを受けると、ポンプフェイクを入れてウィザーズの新人コーリー・キスパートを飛ばし、カバーに来たブラッドリー・ビールの上から決勝3ポイントを沈め、試合終了を告げるブザーの音がアリーナに鳴り響いた。 1月1日(同12月31日)のインディアナ・ペイサーズ戦でもブザービーターで決勝3ポイントをマークしていたデローザン。『ESPN』のジャマール・コリアー記者によれば、2日連続で決勝ブザービーターを決めたNBA史上初の選手になったという。デローザンは、チームメイトのサポートに感謝の言葉を述べる。 「ブザービーターを決めるだけでアメージングなのに、特にロードとなれば格別だね。夢なのか、現実なのか分からないよ。でも、第4クォーターに信頼されるのは名誉でしかない。どんな状況であろうと、チームメイトは常に俺を頼ってくれる。俺は落ち着きをもたらしたい。できる限りのことをするだけだ」 『ESPN Stats & Information』によれば、デローザンは今季第4クォーターに平均8得点、フィールドゴール成功率53%、3ポイント成功率54%と圧巻の成績を記録。デローザンに次ぐ平均26.3得点を挙げているラビーンも、「チームにデマー・デローザンがいることを神に感謝する」と相棒の頼もしさに賛辞を送っていた。