今季からサンアントニオ・スパーズでプレイするサディアス・ヤングだが、今のチームに自分は合わないと感じているようだ。『Yahoo! Sports』のクリス・ヘインズ記者が主催するポッドキャスト番組で、ベテランの立場にありながら再建中のチームにいる苦しさを漏らしている。 「このフランチャイズは今、他チームと争う状況にはない。我々は再建中のチームなんだ。良いシーズンを終えたばかりの選手が15年目のシーズンを迎えるのに、この状況は決して理想的じゃない」 今季のスパーズは勝率4割前後に落ち込んでおり、若手を中心としたラインナップで将来を見据えた戦いを続けている。その割を食うのはベテランのヤングで、シカゴ・ブルズに在籍していた昨季から、平均出場時間は約10分ダウン。それに伴い、得点(12.1→6.2)、リバウンド(6.2→3.4)、アシスト(4.3→2.5)も減少している。チームのために若手と一緒にトレーニングに励んているとの報道もあったが、まだ第一線で活躍できると感じている33歳にとっては、再建中のチームで主力になれない状況は心苦しいに違いない。 ヤングの今季の年俸は1419万ドルで、今季終了後には無制限のフリーエージェントとなる。そのためプレイオフを前にテコ入れしたいチームなどが、今季中にトレードの申し込みをするのではという噂も少なくない。 優勝争いする強豪でプレイしたいというヤングの願いは叶うだろうか。