ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングは新型コロナウイルスのワクチン未接種により、今季まだ公式戦に1試合も出場していない。そのなかで、チームはニューヨーク以外でのゲーム出場を見据えた“パートタイム・プレイヤー”として、アービングを復帰させたという。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が伝えている。 NBAは選手へのワクチン接種を義務付けていないが、ブルックリンのあるニューヨークでは、屋内でプレイするプロアスリートに対してワクチン接種が必須。マディソンスクエア・ガーデンとバークレイズ・センターを含むすべてのアリーナに入るためには、観客を含めて少なくとも1度は接種したことを証明する必要がある。 現行ルールに則ればアービングは敵地での試合に参加可能ではあったが、ネッツは「部分的なチームへの参加はアービングの能力を制限するものとなる」との考えを提示。ホームゲーム以外の参加という形式は認めないとして、チームに帯同させずシーズンを過ごしてきた。 現在21勝8敗でイーストの首位に立つネッツだが、平均29.7得点を挙げているケビン・デュラントが37.0分出場、平均20.8得点、9.6アシストのジェームズ・ハーデンが36.0分出場と、ベテラン2人への負担が大きくなっている。それらも踏まえ、ウォジナロウスキー記者によれば、「負傷や新型コロナウイルス感染状況、スーパースターへの過度の負担など、シーズンの展開状況により、ネッツはニューヨーク以外のゲームのパートタイム・プレイヤーとしてオールスターガードのカイリー・アービングを復活させた」という。 『yahoo! sports』のライアン・ヤング記者は、NBA公式戦に出場するためには、ウイルス検査の陰性証明が必要と言及。チーム合流前にも5日連続での陰性結果、さらにはその後も毎日検査が求められ、「アービングがいつシーズンデビューするかは不明」としている。 早ければ年内、遅くとも年明けにアービングのシーズンデビューは実現するのだろうか。