ブルックリン・ネッツは今季、ここまで14勝5敗でイーストの首位に立っている。チーム成績自体は好調だが、誤算の1つはビッグ3の一角であるカイリー・アービングがいまだ公式戦に1試合も出場していないことだ。『Sports Illustrated』のベン・スタイナー記者は、リーグ優勝を狙うならアービングをトレードすべきだと主張している。 ネッツは昨季シーズン途中にケビン・デュラント、アービング、ジェームズ・ハーデンのビッグ3が完成。今季もデュラントが平均28.1得点、ハーデンが平均20.7得点、9.2アシストを記録し、好スタートを切った。 そのなかで、アービングは新型コロナウイルスのワクチン未接種により、拠点を置くニューヨーク市の要綱を満たせず、チームも合流を認めていない。このまま全休の可能性も否めない中で、スタイナー記者は同じく今季試合に出てないヒューストン・ロケッツのジョン・ウォールとのトレードを推奨している。 「ブルックリン・ネッツはNBAタイトルを争い、ヒューストン・ロケッツは勝率でリーグワーストだ。したがって、両者は大きなトレードを行う必要がある。オールスターに7回出場しているカイリー・アービングは、ニューヨーク市のワクチン接種義務化のため、今季ネッツで1試合もプレイしていない。バークレイズ・センターでのホームゲームに出場する資格はないが、ロードゲームでの“パートタイム・プレイヤー”になる可能性はある。しかし、ネッツはこれを許可しなかった」 「ネッツはいまだイーストのトップ。逆にロケッツはNBA最下位だ。この2チームはアービングとウォールを交換する必要がある。ネッツはデュラント、アービング、ハーデンをサポートするようにロスターが組まれており、アービングがいなければ、コンセプトの大半が崩壊する。レギュラーシーズンでは好スタートを切ったが、プレイオフでは早期敗退の可能性も否定できない。ロケッツはウォールをプレイさせていないため、放出しても失うものはない。ウォールはネッツでスコアラーとファシリテーターの役割ができる。高額年俸の面でも、アービングが相手なら比較的容易に釣り合いが取れる」 お互いにビッグネームだけに、トレード成立は決して容易ではないが、果たしてお互いにスターガードを交換する移籍は実現するのだろうか。