日本時間11月20日(現地19日)、フットプリント・センターでフェニックス・サンズ(11勝3敗)とダラス・マーベリックス(9勝5敗)が対戦する。開幕直後は1勝3敗とスタートダッシュに失敗したサンズだったが、そこから破竹の10連勝と一気にウェスタン・カンファレンス2位へ躍り出た。そんな絶好調のチームを支えるのが、 “ポイント・ゴッド”こと36歳のクリス・ポールだ。 30代後半の選手としては異例とも言える4年契約をオフに結び、迎えた今シーズンもここまで平均14.1点、リーグトップの10.5アシストと存在感を放っている。18日(同17日)に行われたマーベリックス戦(以下マブズ)ではFG成功率16.7%(2/12)とシュートタッチに苦しみ7点に終わったが、14アシスト、0ターンオーバーと完全に試合をコントロール。特に第4クォーターでは7アシストとチームメイトのシュートチャンスを幾度も作り出し、マブズ守備陣を翻弄した。 『StatMuse』によるとポールがターンオーバーなく10アシスト以上を記録したのは通算46回目で、これはマグジー・ボーグス(元シャーロット・ホーネッツほか)と並び1985年以降では最多。キャリア17年目も、“リーグ最高峰の司令塔”という評価が揺るぐ気配はない。 ポールのゲームマネジメントの巧みさを武器に、今季のサンズはクラッチシチュエーション(試合残り5分時点で5点差以内の状況)で6勝1敗と圧倒的な勝率を誇る。先のマブズ戦も、第4クォーター残り2分42秒で96対96の同点だったが、そこから9対2のランを仕掛け勝利するなど、接戦で無類の勝負強さを発揮している。 11連勝を懸けてマブズと再戦するが、「確かに連勝は最高だけど、チームスピリットがしっかりしていることが大事なんだ。それがチームで戦う上で大切なこと」とポールはあくまでも冷静だ。強烈なリーダーシップでチームを牽引するポールの活躍から目が離せない。 対するマブズはエースのルカ・ドンチッチが足首の捻挫で欠場が濃厚なだけに、チーム2位の平均19.4点を挙げているクリスタプス・ポルジンギスがカギとなる。前回対戦では21点を記録したが、FG成功率35%(7/20)と効率は悪かった。直近4試合で20点以上をマークする第2のエースは、すべての主要項目でチームトップ(平均24.9点、8.3リバウンド、7.9アシスト)に立つドンチッチの穴を埋められるか。
対マブズ戦でキャリア平均8.9アシストを記録しているポール。この試合では何本のアシストを記録すると思いますか?