ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードは今季、深刻なスランプに苦しんできた。リーグ屈指のスコアラーがいつ復調するのか、現地メディアも注目している。 2012-13シーズンのNBA入り以降、ブレイザーズのエースとして君臨してきたリラードは、19-20シーズンに平均30得点の大台をクリアすると、昨季もリーグ3位の平均28.8得点をマーク。チャンシー・ビラップス新HC(ヘッドコーチ)が就任した今季に、大きな期待が懸かっていた。 しかし、ふたを開けてみれば、ファウルのルール改正やオフィシャルボールの変更の影響もあり、開幕9試合での平均17.8得点はキャリアワーストを更新するペースで、フィールドゴール成功率33.7%、3ポイント成功率21.7%、エフェクティブ・フィールドゴール・パーセンテージ(EFG%)39.1%と大スランプ。日本時間11月6日(現地5日)のインディアナ・ペイサーズ戦では自己ワーストタイの4得点(フィールドゴール2/13、3ポイント0/6)に終わった。 『CBSスポーツ』のブラッド・ボトキン記者は、「リラードはNBA75周年記念チームに選出された。彼は過去5年、悪く見積もってもリーグベスト15の選手の1人だった。ステフィン・カリーさえいなければ、史上最も恐ろしいドリブル3ポイントシューターとしての地位を確立していただろう。ブレイザーズは今シーズン、選手層が増し、ディフェンスも向上しているが、リラードが本調子にならなければ、光明とはならない。リーグで、ブレイザーズほどスーパースターに依存しているチームはない。リラードがいつ本来の姿を取り戻すかだ」と指摘。ブレイザーズはリラードありきだけに、その調子がチーム成績に大きく影響すると見解を述べている。 11月7日(同6日)のロサンゼルス・レイカーズ戦は第1クォーターの立ち上がり5分で10得点を叩き出すなど、計25得点(フィールドゴール9/19、3ポイント6/14、フリースロー1/2)を挙げて、復調の兆しを見せたリラード。深い位置からのディープ3ポイントなど、自慢の得点力が火を噴く日はいつになるのか、注目が集まっている。