カイリー・アービングには悪報? ニューヨーク次期市長、ワクチン接種義務のルールに言及「変えるつもりはない」

ブルックリン・ネッツはカイリー・アービングを欠きながら開幕9試合を消化し、6勝3敗とまずまずの結果を残している。しかし、拠点を置くニューヨークでは新型コロナウイルスのワクチン接種義務に変更予定はなく、主力を欠きながらの戦いが続く見込みだ。『ESPN』のオーム・ヤンミスク記者が伝えている。 NBAは選手へのワクチン接種を義務付けていないが、ブルックリンのあるニューヨークでは、屋内でプレイするプロアスリートに対してワクチン接種が必須。マディソンスクエア・ガーデンとバークレイズ・センターを含むすべてのアリーナに入るためには、観客を含めて少なくとも1度は接種したことを証明する必要がある。 現行ルールに則ればアービングは敵地での試合に参加可能ではあったが、ショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)はアービングの選択を尊重するとしつつ、「部分的なチームへの参加はアービングの能力を制限するものとなる」との考えを示し、アービングに限らずチームとしてホームゲーム以外の参加という形式は認めないと明言していた。 そのなかで、日本時間11月3日(現地2日)にニューヨーク市長選の投開票が行われ、エリック・アダムス氏が当選。来年1月2日(同1日)から任期開始となるが、『CNN』のインタビューで新型コロナウイルスのワクチン接種義務を変更しない意向を示したという。 「ニューヨーク市はルールを変えるつもりはない。繰り返しになるが、カイリーをネッツにとどめておく方法は理解し、この街に来るすべてのアスリートを見続けるには、NBAとカイリー次第だ。今回のことは彼の決断で、私は彼のためにも口に出したくはない。彼自身の体であり、自分が何をしたいのか彼が決定を下さないといけない。私はネッツのファンで、カイリーが大好きだ。彼はチャンピオンシップに必要なピースだと思う。だから、NBAやカイリーがこの問題を乗り越えてくれるだろうと信じている」 アダムス氏が「ワクチン接種の義務にどう対処するか再検討する必要がある」と発言していたことで、アービングの試合出場に対して一部で期待が持たれていたが、現時点ではワクチン接種を受ける以外に状況打開の道はなさそうだ。

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