今夏に大型補強を敢行したロサンゼルス・レイカーズは、開幕5試合で2勝3敗とスタートダッシュに失敗した。スーパースター揃いゆえの“共存問題”が懸念材料となるなか、ある球団幹部は「シーズンを通して苦労するだろう」と予測している。 レイカーズは今夏、電撃トレードでワシントン・ウィザーズから“ミスター・トリプルダブル”のラッセル・ウェストブルックを獲得。ほかにも、フリーエージェントでカーメロ・アンソニー、ドワイト・ハワード、ラジョン・ロンドら実力者を次々と獲得した。 しかし、ウェストブルックの不調で開幕2連敗スタートとなると、日本時間10月27日(現地26日)からの2連戦ではレブロン・ジェームズが右足首の痛みで欠場し、5試合を終えて早くも3敗。戦前よりケミストリー構築には時間がかかると言われていたとはいえ、プレシーズンを含めて予想以上に手を焼いている。 『The Athletic』のサム・アミック記者は、ウェストブルックのフィット感についてNBAチームの幹部にアンケートを実施。「まだパニックになるタイミングではない。20試合後にどうなっているか見たい」という慎重なスタンスの者、「コートになって、守備を広げられれば(彼はそれが苦手だが)、今のスピード主体のスタイルで問題ないだろう」という回答、シックスマン起用を推す幹部もいたという。 なかでも、スター選手たちが全員健康にプレイし続けられる場合にネックとなる要素についても声が上がっている。 「全員が健康な場合、おそらくシーズンを通して苦労するだろう。レブロンとAD(アンソニー・デイビス)はボールを持つ必要があり、ラス(ウェストブルック)はスポットシュートが得意ではない。さらに、メロ(アンソニー)もいる。最大限能力を発揮するためにボールを持たないといけない選手が4人いるんだ。ラスは自分が撃ちたいシュートをためらわない問題もある」 レイカーズは序盤戦で共存の突破口を見出せるのか、フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)の手腕にも注目が集まる。