ニューヨーク・ニックスでキャリア13年目のシーズンを送るデリック・ローズが、自身の引退について語った。『New York Daily News』のステファン・ボンディ記者がローズの言葉を伝えている。 「(NFLで活躍する)トム・ブレイディみたいなろうとしている。できる限り長くプレイするために、自分の身体を大切にする。そして、楽しみながらプレイしようと思っているよ」 ブレイディは言わずと知れたNFLのスーパースターで、史上最高のQB(クォーターバック)とも称される。44歳の現在も現役でプレイしており、10月上旬にはパス通算獲得距離の歴代記録を更新するなど、今なお第一線で活躍している。 ローズは2008年のNBA入り当初は輝かしい活躍を披露していたが、キャリア中期は度重なる怪我に見舞われ苦しい時期を過ごした。精神面の不調も見られた4年前にはチームから離脱し、引退も考えていたという。しかし、ミネソタ・ティンバーウルブズでプレイしていた2018年10月に、キャリアハイとなる50点を記録。この大爆発で復活を印象付けて以降は、デトロイト・ピストンズ、ニックスと所属先を変えながらも堅実なプレイでチームを支え続けている。 現在33歳のローズだが、今季も開幕からの4試合で平均23.8分プレイして14.3点、4.0アシストをマークするなど、元気な姿を見せている。若かった頃のようにスピードやクイックネスではなく、巧みなジャンプシュートやアシストで勝負できるようになった今のローズなら、長いキャリアを送ることは十分可能なはずだ。