日本時間10月23日(現地22日)、ステイプルズ・センターでロサンゼルス・レイカーズとフェニックス・サンズが対戦する。オフに大型補強を敢行したレイカーズだが、シーズン開幕戦ではゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に敗戦。立て直しを図るなか、昨季ウェスト王者サンズとの一戦では、新加入ラッセル・ウェストブルックのプレイに注目したい。
開幕戦で2桁得点を挙げたのはレブロン・ジェームズ(34点)とアンソニー・デイビス(33点)のみとオフェンスに偏りが見えたレイカーズ。なかでも、補強の目玉でもあったウェストブルックは、出場35分で8点、5リバウンド、4アシスト、4ターンオーバーと不発で、テクニカルファウルを記録するなど踏んだり蹴ったりの新天地デビューとなった。 FG成功率は30.8%(4/13)で、レイアップも5本中3本外すなど、緊張もあったのか簡単なシュートを落とすシーンが散見されたが、ポジティブなのは持ち味であるアグレッシブさを失わなかったこと。シュートの調子さえ取り戻せば、過去4回シーズン平均トリプルダブルを達成しているウェストブルック本来の活躍が見られるだろう。フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)も「(開幕戦では)彼を気持ちよくプレイさせることができなかった。しかし、修正することは可能だよ」とウェストブルックに対する信頼は揺らいでおらず、リーグ屈指のオールラウンダーである新司令塔の能力をどこまで引き出せるか見ものだ。
ベンチ陣の活躍もレイカーズにとってはカギとなる。開幕戦では合計29点、FG成功率39.1%(9/23)と苦戦。テイレン・ホートン・タッカー、ケンドリック・ナン、トレバー・アリーザ、ウェイン・エリントンと負傷者が続出して層が薄くなっているが、次戦では元得点王のカーメロ・アンソニーやマリーク・モンクの奮起に期待が懸かる。 一方のサンズはターンオーバーの多さに気をつけたい。昨季の平均ターンオーバー数はリーグで5番目に少ない12.5回と安定していたが、最大16点のリードを奪いながら後半に失速して敗戦したデンバー・ナゲッツとの開幕戦では、合計18回のターンオーバーとらしくないミスが目立った。試合の流れを上手くコントロールするためにも、前回3人で合計9ターンオーバーを犯したクリス・ポール、デビン・ブッカー、キャメロン・ペインには前回からの修正が求められる。 レブロン、デイビス、ウェストブルックの“新BIG3”が暴れるのか。それとも昨季ウェストを制したサンズが意地を見せるのか。互いに優勝候補に挙がる両軍の一戦は必見だ。